そんな記憶がある、前撮り写真。
ところが。
そのイメージを、見事に覆してくれたんです。
わたしの親友さまが。
時代の流れなんかも、あるのか。
不景気のなか、業界的にも価格競争があるのか。
昔ほどの金額をかけなくても、まるで、雑誌に出てくる結婚式場のコマーシャルのような写真が撮れたりするんですよね。
それを見るだけで、結婚したくなっちゃうような。
それを見た、独身主義者の友達まで、
「一人でドレス着て、写真だけ撮るってのもできるんかな?」
なんて言っていたのが、おかしかったですけど。
そうそう。
結婚式の前撮りじゃなく、写真館なんかだと、自分一人の写真も撮ってもらえるみたいですよ。
マタニティの写真も、最近では流行ってるらしいし。
とにかく、すべての写真がめっちゃ素敵なんです☆
で、肝心の親友の前撮りアルバム。
綺麗なだけじゃなく、かわいい。
ポーズも普通ではなく、どちらかと言えば、わざとらしいポーズなのですが、表情が明るく、楽しんでいるのが分かるので、見ていて幸せな気分にもなれる。
とっても微笑ましい。
チャペルをバックに、高台みたいなところから、撮影している写真。
二人、背中合わせになって、手をつないで、カメラに向かって満面の笑顔。
グランドピアノの椅子に彼が腰掛けて、鍵盤に片手を置き、それを彼女がグランドピアノに肘をついて見つめている。
昔見た映画のワンシーンのような写真。
ホテルのロビーらしきところで、ロールスロイスらしき車の前で寄り添う二人。
ひとつひとつのシチュエーションが、映画のワンシーンのようだったんです。
撮影時間も4時間を超えたらしく、そう考えると、あれだけの写真が撮れたのも納得できますね。
髪型も、ウエディングでは綺麗にアップされていた髪も、カクテルドレスでは、くるくると下ろされていて、雰囲気ががらっと変わっていた。
しかも、同じ衣装でも途中でヘアチェンジしていて、腰まであるウィッグをつけ、いつもの彼女ともずいぶん雰囲気が違っていた。
わたしもこんな写真なら撮ってみたい。
前撮り写真。
これをみてしまうと、結婚そのものにも憧れてしまいます。 |